「第二新卒だと未経験の業種に転職って難しいのかな?」
「高卒の第二新卒でも転職ってできるの?」
と考えていませんか?
実は、第二新卒は未経験の業界でも転職が可能です。
なぜなら、第二新卒は年齢の若さに加え、すでにある社会人経験が強みとして使えます。
私は第二新卒として未経験だったIT業界に転職をしました。
当時、社会人経験を武器に転職を成功させたため、その経験談をお話しします。
この記事でわかること
- 第二新卒でも未経験の業界に転職するための準備
- 第二新卒で転職するメリット
- 第二新卒で未経験で転職する時におすすめの業界
この記事を読むことで第二新卒の武器を使って、転職がさらに成功しやすくなる方法がわかります。
結論は、第二新卒が持っている社会人経験をアピールポイントとして使いながら準備と対策を練っていくことが大切です。
ぜひ、最後までご覧ください
第二新卒でも未経験の業界に転職できる!
結論、第二新卒で未経験の業界に転職することは可能です。
なぜなら第二新卒は社会人経験を積んでいるため、企業側も採用するメリットがあるからだといわれています。
実際にIT業界や営業などたくさんの業種が第二新卒を積極的に採用しているケースがほとんど。
第二新卒で転職する際に同業種を選択する方も多いかと思います。
ですが、未経験でも異業種を視野に入れることで転職の幅が広がるためおすすめです。
【未経験の業界に転職】第二新卒とは?
一般的に第二新卒とは「新卒として働いた仕事を3年以内で退職する転職者」のことです。
厚生労働省が発表した『若年者雇用を取り巻く現状』の中にはこのように記されています。
「ここでの「第二新卒者」とは、それぞれの企業の中で第二新卒の定義がある場合にはその定義によるものとし、特に定義がない場合は、学校(高校、専門学校、短大、高専、大学、大学院)卒業後、おおむね 3年以内の者とした。」
若年者雇用を取り巻く現状
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000065181.pdf
第二新卒の定義を各企業が決めてもいいとされていますが、基本的には「新卒として働いた仕事を3年以内にやめた転職者」といわれています。
年齢でいうと高卒で働き始めた方は19〜22歳程度、大卒で働き始めた方は23〜27歳程度です。
年数はあくまで目安のため約3年程度で覚えておきましょう。
第二新卒で大事なのは正社員として就職した経験があることです。
そのため入社してから数カ月で退職しても3年ほど働いていても第二新卒として扱われます。
第二新卒の場合、社会人スキルや前職での経験などが武器になるなどメリットが多いです。
第二新卒が未経験の業界に転職するメリット4選
第二新卒として転職する時のメリットが4つあります。
転職の時に有利に働きやすい部分なので志望動機などに盛り込むことでアピールになるため活用しましょう。
- 社会人スキルが評価される
- 過去の実績を見てもらえる
- 年齢が若いことを考慮してくれる
- 転職が成功しやすい
社会人スキルが評価される
第二新卒は社会人としての経験があるため社会人スキルが評価されやすくなります。
なぜなら、入社後が新卒に比べて教育コストが減るためです。
新卒の方を採用した際に最低限の社会人マナーの教育が必要になり、時間や人件費などのコストがかかってしまいます。
第二新卒の場合、すでに社会人としての経験があるため仕事の進め方やビジネスマナー、報連相など社会人として最低限は持っておいてほしいスキルが備わっている状態です。
教育コストの面を考えて採用側は嬉しいことが多く、社会人スキルが評価されやすくなります。
前職で経験した仕事を実績としてアピールできる
第二新卒では前職で経験した仕事を実績としてアピールしましょう。
アピールすることでスキルや今後の成長などを採用担当者にイメージしてもらいやすく、評価してもらいやすくなります。
会社で数年働くと入社した時より仕事の幅や覚えたことが増えた人も多いでしょう。
仕事の中で出来るようになった話や評価してもらえた話を具体的に伝えることでアピールとして使えます。
経験でアピールできるポイント
- 上司や先輩に評価してもらえた
- 数字を上げた
- 立ち上げの部署に配属された
- 責任のあるポジションで仕事をしていた
注意点としては、会社によっては守秘義務の内容もあるため情報を漏らさないように気をつけましょう。
アピール出来る部分だけ抜き出し、不要な部分はぼかしながら説明するのをおすすめします。
年齢を見てもらえる
第二新卒だとまだ年齢的に若いため、今後の成長に期待をして採用してもらいやすくなります。
前職を3年働いていたとして、高卒だと22歳程度、大卒だと27歳程度です。
第二新卒で転職を考えている方の多くは大体20代半ばの方かと思います。
20代だと社会的にもまだ若くポテンシャルで採用されることが多い年齢です。
若いうちから経験を積んでもらえると長い間、働いてもらいやすいため採用してもらいやすくなります。
熱意が伝わりやすい
第二新卒は仕事への熱意が伝わりやすいです。
第二新卒は社会人として働き始めて1〜3年になるため仕事への熱意がまだ高い人が多いと言われています。
さらに前職の中で自分にできなかったことや合わなかったことを理解した上で転職をして再度挑戦をするため自分にあった仕事を見つけやすいです。
自分の熱意を明確な理由で伝えられるため、より熱意をより伝えやすくなります。
第二新卒が未経験の業界に転職するデメリット3選
もちろん第二新卒で転職する上でいいことばかりではありません。
第二新卒として転職する上で注意するべきデメリットは以下の3つです。
- 給料が下がる可能性がある
- すぐに退職されると思われる
- 社会人マナーを身につけていないとマイナス評価になる
給料が下がる可能性がある
第二新卒で未経験に転職すると前職から下がる可能性があります。
未経験で入社すると知識や経験がない状態からのスタートです。
未経験の場合、即戦力として働けないため技能給が一番下から始まるため給料が低くなります。
給料を下げたくない方は、業界の平均給与が高いところを選ぶようにしましょう。
業界によっては給料アップを狙えるところもあります。
また、転職エージェントを利用する場合は年収交渉を依頼したりすることで給料が下がるのを防げるかもしれません。
すぐに退職されると思われる
第二新卒はすぐに退職するのではないかと思われる可能性があります。
前職を早期退職してからの転職となるため「うちの会社に入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」と判断されるかもしれません。
前職を転職した理由やキャリアプラン、志望動機をしっかりと練ることで面接の人を納得させるようにしましょう。
社会人マナーを身につけていないとマイナス評価になる
社会人マナーがないとマイナス評価になる可能性があります。
短くても一度社会人として働いていた経験があるため、採用側はビジネスマナーが身についているとして採用を行っています。
社会人として当たり前のことができていないとかなりのマイナス評価になり採用を見送りになりかねません。
最低限の社会人マナー
- あいさつはハキハキと大きい声で
- 報連相を怠らない
- 時間を守る
- 言葉遣いは丁寧に
- 身だしなみを整える
前職を数カ月で辞めてしまい社会人マナーがわからない!という方はこちらの記事を参考にして意識するようにしましょう。
第二新卒が未経験業界への転職を成功させるためのポイント4選
第二新卒として転職を成功させるためのポイントが4つあります。
- 退職理由をポジティブにする
- アピールできることをまとめる
- 面接対策をする
- 書類をしっかり作り込む
退職理由を前向きな理由にする
退職理由は前向きな理由でまとめておきましょう。企業が気になるのは前職を退職した理由です。
もし、前職への不満やマイナスな理由だと面接官も「同じ理由で辞められるかもしれない」と考えてしまいます。
退職理由は前職のことを肯定しつつ、前向きな理由づけをすることで熱意のある人という印象になりやすいです。
注意点として全部うその話をしてはいけません。
全部うそにしてしまうと基本的にバレます。
うそではなく本音のことを少しだけ言い換えて、建前として伝えるくらいにしましょう。
筆者はこのように言い換えていました。
本音→(スキルがないため)給料が低かった、ずっと同じ作業が嫌になった
建前→スキルアップをするため、新しい仕事に挑戦してみたいから
同じ内容でも表現を変えるだけで魅力的なものに変わります。
アピールできることをまとめる
面接などで伝えるアピールポイントをまとめておきましょう。
採用する側が魅力的で採用したい!と感じなければ採用には至らないため、たくさん用意しておくことをおすすめします。
今までの経験によるアピール
- 自分の強み
- 前職の中で経験したこと
- 前職で評価されたこと
- 前職で学んだこと
- 志望している会社への貢献
前職で特にアピールできることがない方は現状の第二新卒という部分をアピールに使っていきましょう。
第二新卒としてのアピール
- 社会人スキルがある
- 年齢が若い
- 熱意がある
- 新しい仕事を吸収し自己成長できる
- 退職をしたことを人生経験として捉えている
自分の強みを徹底的にまとめて伝えられるようにしましょう。
ポイントとしては転職する業界に活かせそうな経験や実績をアピールをすることです。
実際、転職する業界と直接的に関係がなくても筋が通った内容だったらアピールとして使えます。
当時、筆者が使っていたアピールはこちらです。
前職では幅広い年齢層の方と仕事する機会が多かったため、コミュニケーションを大切にしておりました。
結果、仕事内の異常もすぐに報連相を行えるなど円滑に仕事を進めることができ、人一倍コミュニケーションの大切さを感じております。
御社でも先輩や同僚の方との丁寧なコミュニケーションを心がけ、円滑に仕事を進めて行きたいと考えております。
面接対策をする
転職を成功させるポイントとして、面接対策をしましょう。
先ほどの「転職理由を前向きにする」のと「アピールポイント」がまとまったら面接の対策の対策を行います。
面接では大きく分けて以下のことが聞かれやすいです。
- 前職の仕事内容
- 前職を退職した理由
- 志望動機
- この会社に求めていること
- 今後のキャリアプラン
- 仕事をする上で大事にしていること
- 逆質問
対策するときに「ポジティブな内容にする」ことを意識しましょう。
ポジティブな内容にすることで熱意を買ってくれやすくなります。
転職する業界に活かせそうな経験や実績をアピールをすることも大切です。
書類をしっかり作り込む
書類はしっかりと作り込んでおくことが大切です。
履歴書や職務経歴書を作り込むことで面接官に実績やスキルなどをより理解してもらいやすくなります。
前職で何をしてきたのか、どういう経験をしてきたのか、持っている資格などをまとめておきましょう。
また書類の中でも社会人マナーが求められるため注意が必要です。
- 相手が読みやすいように記入する
- 誤字脱字をしない
- 過不足のない内容にする
何度も読み返してミスがないようにチェックしましょう。
第二新卒が未経験で転職する時におすすめの業界5選
第二新卒が未経験でおすすめの業種は以下の5つです。
- IT業界
- 建築業界
- 営業
- 製造業
- ドライバー業界
IT業界
IT業界は人材不足が問題視されており、未経験の転職におすすめです。
経済産業省によると2030年には78.9万人ほど人材が不足すると予測されています。
IT企業は未経験や第二新卒の採用に対して積極的な会社が多いです。
IT業界に興味がある、発展していく業界に行きたい方におすすめ。
建築業界
建築業界も未経年の転職におすすめです。
建設業界も若者の人口が減っているため未経験や第二新卒を積極的にとっています。
国土交通省が発表した資料では以下のように記載されています。
建設業の技能者のうち、60歳以上の割合が約4分の1を占める一方、29歳以下は全体の約12%となっています。このような中、建設業が引き続き「地域の守り手」として役割を果たしていくためには、将来の建設業を支える担い手の確保が急務となっております。
~国土交通省・厚生労働省の令和6年度概算要求の概要~
国土交通省と厚生労働省は、引き続き、連携して関係施策を実施し、建設業の人材の確保・育成に一層取り組んでまいります。
https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo14_hh_000001_00173.html
建設業は人間の生活に必要な衣食住の一つとされているため需要がなくなりにくいのもポイントです。
営業
営業も未経験からの転職におすすめといえます。
営業の仕事は自社の商品を企業向けや個人向けに対して売っていくことです。
未経験や第二新卒の採用も積極的なため、転職しやすいといえます。
営業は結果が数字として出てくるため結果を出すと評価してもらいやすいです。
営業は幅広い知識を持っていると有利なので前職で違う仕事をしていた知識を活かせる場合があります。
製造業
製造業も未経験からの転職におすすめです。
製造業は手順が標準化されていることが多く、知識や経験がなくても仕事ができる環境が整っています。
標準化とは
誰もが理解し同じ質で作業ができるように作られた手順書のこと
コツコツ仕事ができるとにおすすめです。
製造業は手順を覚えてしまえばすぐにできるようになるため前提知識の必要がありません。
最初は淡々と作業をしていくが、慣れてくるとラインを任せてもらえたりなど幅も広がりやすい業界です。
ドライバー業界
ドライバーも未経験の転職におすすめです。
ドライバーも長いこと人材不足といわれているため、異業種から未経験で転職する人を積極的に採用しています。
免許は普通免許しかない方でも、普段運転をしている場合は十分アピールポイントになるでしょう。
入社後に研修を取り入れており、必要な免許を取得させてくれる会社もあります。
運転が好きな方は積極的に応募してみてはいかがでしょうか。
【結論】第二新卒でも未経験の業界に転職ができる
- 第二新卒でも未経験の業界に転職ができる
- 第二新卒が転職をするときは強みを活かす
- 転職の準備と面接の対策を徹底的に行う
- 未経験でも入りやすいおすすめの業界は「IT業界」「建築業界」「営業」「製造業」「ドライバー業界」
転職を考えている第二新卒の方は、ぜひ今日から行動を始めてみましょう。
行動を起こさないことで第二新卒のカードが使えなくなることはもちろん、年齢が重なるにつれて実績がないと転職が難しくなります。
まずは行動をしてわからないことは考えながら進めていきましょう。
もしわからないことがあれば、ぜひ以下から相談を問い合わせてください。
今までの経験から相談にのらせていただきます。
まずは行動あるのみです!一緒に頑張っていきましょう。